お雛様の飾り方が色々一段、七段!関西は関東と並べ方が違う理由は?

お雛様の飾り方には色々あり、一段、五段、七段で飾りつけが違います。関西や関東でも並べ方や立ち位置も違うと発覚。昔の習慣を守り続けたり時代に沿って変えたりと理由は様々。お雛様の飾り方が色々一段、七段!関西は関東と並べ方が違う理由は?について調査してみました。

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雛人形の飾る時に注意することは?綺麗に飾るためのコツやポイントは!

1年に1回の晴れ舞台。

せっかくなので、雛人形を飾る時は、

綺麗に飾ってあげたいと思いますよね?

そこで、雛人形を飾る時に注意することや

綺麗に飾るためのコツやポイントを紹介したいと思います。

雛人形の飾るときに注意すること

エアコンの風に直接当たらないようにする。

直射日光を避ける。

加湿器の近くは避ける。

理由としては、

直射日光は変色のおそれがある。

ひな人形は湿気には弱いため、加湿器の近くや

湿気の多い場所は避けます。

カビが生える原因にもなります。

ついついやってしまいがちになるのは、
雛人形を飾る時のNG行為があります。

それは、

お雛様の顔に触れてしまうとこと。

指の油がお雛様についてしまうと、
汚れの原因になります。

汚すのが心配な方は、ゴム手袋などを装着して作業する。

綺麗に飾るためのコツ・ポイント

左右バランスよく飾る

中心を意識する

人形の目線を若干中央よりにすると表情豊かな印象に

上段から飾る

人形の顔に直接触れない(汚れを防ぎ品質維持のため)

綺麗に飾るためのコツ。

言われてみれば、あぁなるほど!と思いますよね。

綺麗に飾るために、意識して飾ってあげてくださいね(^^♪

雛人形の飾り方!一段、五段、七段で飾り方が決まる?雛人形は何を表している?

一段の飾り方

●お内裏様
→お殿様&お姫雛

●屏風
→お内裏様の後ろに置く

●ぼんぼり(ライト)
→屏風の前、左右に分けて置く

●桜
→向かって右に置く

●橘
→向かって左に置く

●親王台
→お内裏様を上に乗せる

●平飾り台
→すべての土台として置く

お雛様セットによっては、
付属品の数が違う場合があります。
ある物だけで大丈夫です。

スタンダードな飾り方は、
男雛
→向かって左
女雛
→向かって右

という配置となります。

五段の飾り方

基本は七段飾りをもとにします。

各人形の飾り方・配置は七段飾りをご参照ください。

一段目(七段雛と同じ)

親王(お殿様とお姫様)

二段目(七段雛と同じ)

三人官女と高杯

三段目(七段雛と同じ)

五人囃子

四段目

隋臣と仕丁

五段目

お道具と橘・花

※今回は、四段目と五段目をこのように記載しましたが、

お店や商品によって、異なるケースがあります。

七段の飾り方

段飾りの場合は段数で分類する場合と

人形の数によって、十五人飾り、十人飾り

五人飾りと分類する場合があります。

ちなみに二人飾りが親王飾りです

七段飾り(十五人飾り)はいわばひな人形のフルセット。

飾るのは、

一段目

親王(お殿様とお姫様)

屏風(親王の後ろ)
雪洞(親王の両側)
お神酒(親王の間)

 関東:向かって右にお姫様(女雛)左にお殿様(男雛)
関西:向かって右にお殿様(男雛)左にお姫様(女雛)

二段目

三人官女(官女の間に高坏と桜餅)

官女の並びは、向かって右から、

 長柄銚子(両手を握っている)
 三方(座っている)
 加銚子(右手を握って左手を開いている)

三段目

五人囃子

向かって右から、

 謡(うたい)
 笛(ふえ)
 子鼓(こかわ)
 大鼓(おおかわ)
 太鼓(たいこ)

四段目

隋臣(隋臣の間に御前、菱台を配置)

向かって右に

 左大臣(髭の生えた老人)
左に
右大臣

わかりづらいので、注意が必要です。

五段目

仕丁

向かって右から

 立傘
 沓台(くつだい)
 台傘

六段目・七段目
雛道具

この2段は、特に決まっていないので、

御所車、重箱、かごなどを自由に配置してください。

雛人形は何を表している?

雛人形は、宮中の様子を再現しています。

その意味は「婚礼の儀」です。

天皇の住まいである内裏にお殿様とお姫様、

そこに仕える三人官女

お囃子を演奏する五人囃子

内裏警護の隋臣、雑用係の仕丁

道具はお姫様の嫁入り道具です。

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雛人形の飾り方が関東と関西の違う訳とは?

雛人形には、京雛と関東雛の2種類があります。

そのため、置き方や雛人形に持たせる道具にも

関東式、京式という多少の違いがあります。

話変わりますが、現代の部屋の大きさにも、

京間と江戸間の違いがあるます。

関東式、京式の違い

 殿と姫の置き方が逆

 三人官女が持つ物が違う

 仕丁の持つ物が違う

 雛人形の顔立ちが違う

置く位置に関しては、一目瞭然ですが、

雛人形の顔立ちで京雛か関東雛か見分けるのは、

素人にはおそらく無理だと思います。

雛人形の飾り方で正しい並べ方はどっち?関東!関西!

じゃあ、「どちらが正しい並べ方?」という疑問が

出てくるかと思います。

結論としては、どちらも正しいといえます。

関西は昔からの伝統をそのまま引き継いできていますし、

関東の歴史は浅いかもしれませんが、

現代風という感じで受け継がれてきています。

このように地方や時代の特色を残して、

脈々と受け継がれていくことは、

それぞれに意味があります。

ですので、関東・関西の雛人形の並べ方を

そのまま残していくのがベストではないでしょうか。

雛人形で飾り方以外が関東と関西で違う点はどこ?

意外にも飾り方にも違いはある事が判明しました。

一番わかりやすいのは「お顔」です。

“関東雛” 目が大きめ、口元がほころんでいる、ふっくらとしたお顔

“京雛”  切れ長の目、鼻筋が通っている、京美人と言われるお顔

といわれています。

雛人形の親王飾り伝統と国際儀礼で変わる?親王の配置方法は!

もともと「天皇南面」の言葉通り、偉い人は南に向いており、

その時に日の出の方角である東側、つまり左手側が上座とされ

お殿様が左側でした。

この考え方から行きますと、右大臣と左大臣では、

左大臣の方が位が上になります。

ですが、時代の流れとともに、左よりも右のほうが

優れているという風潮が強まりました。

「左遷」は優れるという意味とは反対。

「右にならう」、「右に出るものはいない」など、

右が上位であると思わせる言葉も増えました。

お殿様が右に飾るようになった決定的な出来事がありました。

それは、昭和天皇が即位された時でした。

国際儀礼では、右側が上位であることから、

昭和天皇即位の礼では、

天皇陛下が右側に、皇后様が左側に並ばれました。

昭和天皇即位の礼以降、関東の雛人形業界では、

左に配置していたお殿様を右側に配置するようになりました。

雛人形を処分!その処分方法や供養方法は?

雛人形は子どもの身代わりとなって

災難や厄を受けてくれるお人形です。

基本的には女の子が大人になっても、

大事に飾り続けてほしいですね(^_^)。

ただ住宅事情などで、どうしても処分したい場合は、

どうすればよいのでしょうか?。

お住まいの自治体の分別方法に従って、

ゴミとして処分する方法もあります。

ゴミとして処分!何だかバチ当たりな気がしますよね。

寺社でお炊き上げや奉納などの供養をしてもらうと良いかと思います。

人形供養を行っている寺社に持参してもいいですし、

人形供養を郵送で受け付けてくれる業者もあります。

お雛様の飾り方が色々一段、七段!関西は関東と並べ方が違う理由は?まとめ

お雛様の飾り方には、色々とあることがわかりましたね。

しかも、関西と関東では、並べ方が違うこともわかりました。

お雛様も時代に合わせて、

並べ方だったり、立ち位置だったりと

時代のニーズにあわせて変えています。

その一方で、京都を中心とした関西地方は、

古式に沿った習慣が根づいています。

旧暦で雛祭りを祝う
左上座(向かって右)に男雛を座らせる 等々

ということも分かりました。

皇居では、西欧の習慣に倣って、右側が上位となりましたが、

京雛が、古の御所の姿を守り伝えているというのも、

素晴らしいものです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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